骨粗鬆症とは

骨粗鬆症は、骨の強度が低くなって、軽い衝撃でも骨折を起こしやすくなる病気です。骨粗鬆症自体による症状はほとんどありませんが、骨粗鬆症の人が骨折を起こすと、背骨の変形や腰痛が起こったり、寝たきりの原因になることもあります。骨折やそれにともなうさまざまな障害を防ぐために、骨粗鬆症は、早く見つけ、早く治療を始めることがとても大切な病気です。

骨粗鬆症を引き起こす原因はさまざまで、遺伝のほかに、食事や運動、喫煙、飲酒といった生活習慣の影響などがあります。骨粗鬆症は原因によって、次のタイプに分けられます。

1.原発性骨粗鬆症(退行期骨粗しょう症)
特定の原因がないタイプです。圧倒的に多いのは、閉経を迎えた50代から70代までの女性に多い閉経後骨粗鬆症ですが、男性における骨粗鬆症もあります。

2.続発性骨粗鬆症
特定の原因がわかっているタイプです。原因としては、(1)各種内分泌疾患 (2)胃切除 (3)ステロイド製剤の服用など数多くのものが知られています。

骨粗鬆症を予防するためには、適度な運動と日光浴、カルシウムを多く含んだ食事をとることがたいせつになります。しかし、健康な人でも骨量は年齢とともに減少するものですから、年齢に応じた骨量があれば問題ありません。薬物による骨折の予防効果については、一種のホルモン剤であるエストロゲン製剤を除けば、いまだに検討段階にあるとされています。

椎体に骨折があれば、痛みを取り除き、骨量を維持するような治療が行なわれます。大腿骨頸部骨折に対しては、寝たきりにならないために、手術による治療が必要になります。その他の骨折でも、整形外科医による診断と適切な治療が必要です。